お金を借りることと離婚すること

借金が原因で離婚するという話はよく聞きますが、実際にはお金を借りることが原因で別れたいと訴えても、裁判で判決を貰うことはほぼ不可能です。というのも、借り入れ自体は住宅ローンや教育ローンといった健全な理由によるものもありますし、支払い不能になって破産などをしたからといって、それが婚姻関係を解消する直接の理由としては認められにくいためです。

 

もちろん、相手の制止を振り切って借金を繰り返したり、取立てが厳しくて日常生活が送れないなどの弊害があれば別ですが、現在は消費者金融の取り立てもかなり厳しく制限されているため、闇金からの借り入れでなければ生活が脅かされるほどの強引な取立ては考えられません。もちろん、裁判所を通さずにお互いに合意して分かれるときには理由は必要ありませんので、借金が原因で別れることは可能です。しかし、借金をした側が粘って別れることを拒否した場合には、裁判まで持っていっても別れることは難しいでしょう。

 

なお、配偶者に借金があると、自分にも請求がくるのではないかと恐れる人もたくさんいますが、夫婦であっても借金については個人の問題になりますので、保証人でない限りは配偶者に請求が来ることはありません。従って、請求を恐れて別れる必要はありませんし、仮に業者から連絡が来ても話を聞いたり代わりに支払う必要はありません。

 

とはいえ、家庭の生活費を圧迫されるという点では自分に直接請求が来なくても被害は受けますので、別れずに何とか家族として対処するつもりならば、きちんと配偶者と話し合いましょう。具体的には、業者に直接連絡をして月々の返済額を再度決めなおしたり、弁護士や司法書士といった専門家に相談して任意整理や破産・民事再生等の法的手続きをとるなどです。

 

こういった手続きをすると、ブラック扱いになってしまうので今後借金をすることが難しくなりますが、利息はかなり減額されますので、総支払額は大きく減少します。