お金を借りる上で知っておきたい:特定調停

当たり前のことですが、お金を借りると利息が発生します。キャッシングやカードローンといった類の借り入れは、返済ごとに日割りした利息と元本に振り分けていく方法になっていますので、利息が高ければ同じ金額を返済しても元本がなかなか減らず、完済までの期間が長くなることになります。この間に支払いができなくなるというケースは珍しいことではありません。

 

利用限度額の範囲内で借入や返済が自由にできるため、多くの人が利用限度額一杯まで借り入れをしてしまい、毎月の負担額が大きくなってしまいます。そして、利息が高いのでその返済が長期に及び、その過程で給料の減額や怪我や病気などによる収入の減少、教育費や家の修繕、引越し、家電や車の買い替えといった臨時支出などの様々な原因で、支払いができなくなる可能性は誰にでもあるのです。

 

さて、このように返済が滞ってしまった場合、最初のうちは業者から電話や郵便などで支払いの請求が来ます。しかしそれを長い間放置していると、やがて裁判所に訴えを提起されることがあります。とはいえ、業者もいきなり訴訟まではせず、費用負担の軽い特定調停にすることがほとんどです。

 

これは借金の返済に特化した調停手続きで、債権者の主張だけでなく債務者の意見も聞き、きちんと返済できる金額等をお互いにすり合わせていくための手続きです。業者の本社が管轄になっている裁判所で行われるのが通例ですが、遠方に住んでいる人でも電話で参加することが可能です。

 

基本的に和解を目的とした手続きですが、この和解内容に従わずに支払いを滞納した場合、債務名義として利用されることもあります。利息は法律で定められた上限内に抑えて再計算されますので、任意整理をしてもこれ以上減額されることはまずありません。

 

内容としては裁判所を通して任意整理をするような手続きですが、違反した場合には強制執行されることもありますので、きちんと返済をする必要があります。